「着替えをお持ちしました」
『あぁ。ありがとう』
あたしは起き上がり真っ白なワンピースを受け取る
真っ白とは......囚人服よりマシ、か
早速着替えようとブレザーを脱ぐと佐々木に止められる
何も言わず佐々木を見れば少し驚いたように話す
「ここで着替えなくてもいいのでは?」
『どこにもカメラだらけだ。一緒だろ?それより、あたしに敬語なんて使わなくていい。貴女の方が年上だし』
あたしが言うのはおかしい
寧ろ年下であるあたしが敬語を使えって話だよな
敬語を使おうなんて微塵にも思っていないが
「......そうね。カメラはトイレ、更衣室、シャワールームにはないわ。着替えるなら更衣室で着替えるといい」
『そうか。教えてくれてありがとう。少し待っててもらえないか?』
「えぇ、分かったわ」
『助かる』
あたしは佐々木に言われた通り更衣室で着替えることにした



