今日の天気は雨のようだから、外からの光は入ってくることがないため蛍光灯の光のみ
グレーに包まれたこの空間には不気味としか言えない光だ
あたしは瞼を閉じ、ジッと待つ
時計がないためどれくらい時間が経ったか良く分からない
そんなこと思っていると複数の足音が聞こえてきた
鷹見だけじゃなく他に2,3人
1人はヒールの音が響いているので女だと分かる
ゆっくり瞼を持ち上げると、鷹見の後ろに男が2人と女1人が並んであたしのもとへ来る
鍵を取り出し中へと入ってきた
制服姿のあたしに目を向けると驚く2人
それは女と、先程の鷹見の部下の横にいる大柄な男
「お前達はカメラの回収。佐々木は身体検査だ」
はいと返事の後、部下は指示のもと自分のやるべきことをする
佐々木と呼ばれた目の前の女は30代前半といった年齢か
セミロングにウェーブのかかった黒髪はおろして耳にかけられていた



