『簡素な部屋だな』
「ムショよりかは過ごしやすいと思うけどな」
『あたしは捕まったわけじゃない。あくまで任意同行という形だ。はき違えるなよ』
「分かっている」
鷹見は係の奴に鍵を開けてもらうよう言う
係の奴は2つ返事で鍵を開け、あたしに入るように促す
『その前に説明しろ。どんなやり方をとるのかを』
「あぁ...」
繋げるように話を続けた
牢屋の中にはいくつものカメラが取り付けられており、24時間監視されている状態
その中であたしは生活をしなければならない
食事は決まった時間に運ばれ、飲み物は冷蔵庫の中に入っているから自由に飲んでいいとのこと
何かあればその場で言えばできる範囲でやってくれるそうだ
これじゃ立場は完全に警察側が有利となっている
この状態であたしの有利な立場に持ってくるのは簡単のことだが、そんなことをしようとは思ってない
しかし、あたしの意見も尊重してもらわないと公平ではないよな



