零度の華 Ⅱ





車をどれだけ走らせたか分からないが、やっと目的地に着いたようだ




『ここは?』


「警察が管理する隔離施設だ」




大きなコンクリート箱のような建物

警察の管理する場所とあって、警備は厳しくされている




どうやら、この施設は色んなことに使われ刑務所よりも警備は厳しいとのこと


色んなことについて知り得ることはできなかったが、零(ゼロ)のために造られたと言っても過言じゃないらしい



そう言われたら、ますます昂ってしまうじゃないか





あたしはじっくり観察しながら建物の中に入る


そして、1つの牢屋に辿り着いた



「お前が過ごす場所だ」



頑丈な鉄の柵の向こう側にはベットがあり、普段と変わらない最低限の日常生活が過ごせるようになっている



テレビなんてなく外の光は1つの小さな窓からのみ


見た感じベットは囚人が寝るようなベットだから体が固くなりそうだし、牢屋の中のモノは綺麗でもなく汚いわけではないが使いにくい感じだ