「警部!いくら何でも、このようなことは許されません!!お止めください!」
「上には俺から伝える。心配するな」
「そういう問題ではございません。警部の首の話をしているんです!」
この終わりそうにない会話に付き合いきれない
感情的になる部下に冷静に答える鷹見
この温度差の中にいるあたしの気持ちも考えて欲しいな
パンッと手を叩けば、2人の視線は同時にあたしに向けられた
『あたしのこと忘れてもらっては困る。そちらの刑事さん。貴方の名前は?』
「名乗るな」
鷹見が止めたため、口は開かれぬまま終わってしまった
『まぁ、いいや。これはあたしと鷹見との勝負のようなもの。君なんかが首を突っ込めば切られてしまう』
「勝負だと?ふざけるな!警察を舐めているのか!!」
あたしは表情を崩すことなく無表情で答える
『舐めているよ。無能な警察を。そして憐れで可哀相だ、と』
一瞬怯んだ鷹見の部下だが、感情に従い怒りをぶつけるもどこか怯えているように感じた



