あたしはついつい笑ってしまった
背中をソファーの背もたれに預ける
怪訝な顔であたしに視線が送られ、笑うのを止めて鷹見の目をしっかり見た
『面白い推理だ。それ、確かめてみるか?』
「どういうことだ?」
『あたしがいくら違うと言っても納得しないだろ?だから、あたしから提案だ』
「その、提案ってのは何だ?」
『警察の目が届くところで、鷹見が納得するまで監禁でもなんでもすればいい』
自分から監禁を提案する奴なんてどこ探してもあたしだけだろう
微笑しながら言うあたしに驚きと困惑の表情を示す
鷹見はすぐさま表情を無表情へと戻す
「自信があるようだな」
『あたしは零(ゼロ)じゃないからな』
そう、今のあたしはICE(アイス)だ
『それで、どうする?のるのか、のらないのか?』
鷹見は一呼吸置くとのると返事を返す
しかし、それを鷹見の部下が必死に止めようとする



