零度の華 Ⅱ



あたしはついつい笑ってしまった


背中をソファーの背もたれに預ける



怪訝な顔であたしに視線が送られ、笑うのを止めて鷹見の目をしっかり見た




『面白い推理だ。それ、確かめてみるか?』


「どういうことだ?」


『あたしがいくら違うと言っても納得しないだろ?だから、あたしから提案だ』


「その、提案ってのは何だ?」


『警察の目が届くところで、鷹見が納得するまで監禁でもなんでもすればいい』




自分から監禁を提案する奴なんてどこ探してもあたしだけだろう


微笑しながら言うあたしに驚きと困惑の表情を示す



鷹見はすぐさま表情を無表情へと戻す




「自信があるようだな」


『あたしは零(ゼロ)じゃないからな』



そう、今のあたしはICE(アイス)だ



『それで、どうする?のるのか、のらないのか?』



鷹見は一呼吸置くとのると返事を返す

しかし、それを鷹見の部下が必死に止めようとする