零度の華 Ⅱ



その後、詳しく話を進めて行く

実行に移すタイミングはあたしが家に帰らなかった日



それが合図だと伝え、今日は殺しをせず眠りについた




翌朝、学校へ足を進め校舎の中へと入る


煩く鬱陶しいほど嫌でも入ってくるその声に、視線に囲まれながら真っ直ぐ理事長室へと歩く


ノックして入るとあたしを待っていたかのように翼は黒塗りのソファーに座っていた





あたしは翼の向かい側に腰を下ろす

鞄の中に入っている退学届をテーブルに置いた




「随分と早いな」


『こういうのは早い方がいいだろ』


「確かに、こちらとしては助かる」





あたしは鞄を持って立ち上がると、慌てだした翼


気になったため言葉を待つ



「鷹見がお前と話がしたいと言っていた」




あたしが昨日、学校へ来たことを翼は鷹見に連絡したのだろう



そして、退学届を持って学校へ来る日つまり今日、確実に話すことが出来る