そして、その中から確実にあたしの身に起こり得ることを絞っていく





『厄介なことが起こりそうだ......』





あたしはノートパソコンを閉じ、応接室を出て家に帰る


早い帰宅に驚くこともなく、お帰りなさいと言われたのでただいまと返す



そのまま椅子に座り、今日貰ったばかりの退学届を書いていく




「学校辞めるんですね」



あたしの前に座り書く様子を見ている



『行く理由がないからな』



退学理由を記入しなければならないため、適当な言葉を綴り文章を作り上げた


書類上でも理由なしは通用しないから進路変更という形で退学届を書き終える



印と記されたところにはボールペンで"雨月"と書いておく




「そこは印鑑の場所ですよ」


『分かっている。無いんだよ。だから、これで済ますことは言ってある』



全てを終えた退学届は鞄の中に仕舞う

そして、入れ換わるようにしてノートパソコンを取り出した