『さっきも言ったが、俺はお前の大切な者を壊しに行ける。......そこで、提案だ』
「提案だと?」
『そう、殺さない代わりに警察の情報を少し教えてもらいたい。勿論、それじゃお前達が損することになる。だから俺の情報も渡そう。嘘偽り無しでだ』
「僕がそれに乗るとでも?」
『乗るな。家族を守るために。もし、嘘を付いたらすぐにでも殺しに行く』
「ッ.........分かった。乗ろう」
藤沢には見えないが、あたしは口角を上げてニタリと笑った
そして、首元に当てていた小刀と銃を持つ手を放した
すると、藤沢の銃を持つ手はダランとあたしから離れていく
その銃は元の場所に戻された
「何が聞きたい」
『そうだな。まずはお前がここに入った理由だな』
俺は藤沢から離れて教会の椅子に腰かける
藤沢は淡々と話し始めた



