零度の華 Ⅱ



質問をしておいて、まだ分からないことだらけだ


ウロボロス

それを意味すのは幅広くあり、捉え方も様々だ



コイツ等の光というウロボロスと、あたしがどう繋がり信仰する理由になる?




ダメだ

考えても全く持って分からない




『その完全無欠の世界とは何なんだ?』


「犯罪のない世界」





それを聞いて思いっきり笑ってしまった


突然笑ったあたしに驚いてか、構成員の奴等が顔を上げこっちを見ている気配がする


いや、見ているんだ




そして、鬼の面は厳ついのに、高笑う声が響くこの異様な光景に不気味だと感じていることだろう



分かってはいても笑いは止められない


だって、誰が聞いても可笑しいだろ




『殺人鬼に犯罪のない世界を創らせようというのか?馬鹿げてる。そういうのは警察の仕事だ。そっちを信仰してろ』


「警察は偽善者に過ぎません。我々の話を聞いても、何もできないでしょう。壊すことを恐れているから。しかし、零(ゼロ)様は壊すことも創ることも容易にできます。だから、我々は貴方様について行くと決めたのです」



荒唐無稽(こうとうむけい)で再び笑いそうになる