教会に近づいてくると、鬼の面を嵌めてフードを被り教会へと入った
扉のギィイと古びた音に反応したシークライト軍があたしに注目する
まだ少し明るいせいか、昨日不気味に見えた女は女神のようで、優しく微笑んでいるように見えた
「も、もしかして、貴方が......零(ゼロ)様ですか?」
震えた声であたしに尋ねる声が聞こえる
それに、低い男の声で答える
『あぁ、そうだ』
シークライト軍の奴等もフードを被っているので、ハッキリと分からないが驚いているようだ
それにしても、面をしているから視界が狭い
突然、スッと開かれた真ん中
開かれた道を堂々と歩み進めて行くと、前にはこの軍のリーダーがいた
そのリーダーと向き合えば、構成員は片膝を立てる
「お待ちしておりました」
リーダーの奴もあたしの前で片膝を立てたのだ



