零度の華 Ⅱ





後は計画を練ればいいだけの話


でも、まだ計画は立てなくていいか




まずはシークライト軍に会って話がしたい




「...今更、これが必要なんですか?」





色々と考えていると、亜紀があたしの前に座る


テレビは切られていた





あたしはパソコンを閉じると亜紀を目を合わせる





『顔を隠す物がないからな』


「マスクがあった筈ですよね?」


『家と一緒にバァーン』



そう言うと理解できたのか、ため息をこぼした亜紀





「こんな物をしていれば、余計に目立ちます」


『もう十二分に目立っているだろ。それに今だからやるんだよ』




亜紀は分からないという顔であたしを見てくるから、フッと笑った





『お前ならすぐ分かる』







パソコンを持って立ち上がり、亜紀に背を向ける