零度の華 Ⅱ



あたしは拳銃をよく見ていた


どうやったら死に至るまでなるのか疑問だ

失敗の例を見ているわけじゃないからな


これ、MIUNIT(ミニュイ)に持って帰て試してみようか


どうせ誰も使えないからどうやって死んで逝くのか見ることができる



でも、あたしも使わないし邪魔になるだけだもんな



1人でくだらない悩み事を抱えていた




「気に入ったのならプレゼントするよ」



プレゼントとして貰っても嬉しくない



『いらないが、1日だけ貸してもらう。そして頼みがある』


「なんだ?」




あたしは大事なことを忘れていることに気付き、ライトにとんでもないことを頼む



『泊まらせてくれ。宿泊する宿を見つけるのが面倒なんだ。仕事が終わったらすぐ発つ。長居はしない』



自分で爆弾を落としているようなものだ


ライト達はあたしが女だということを知らない