零度の華 Ⅱ





あたしは気にすることなく、ダイニングテーブルにノートパソコンを置いてカタカタとキーボードを鳴らす





「次は何を調べているんですか?」


『調べものではない』


「あ、そういえば、この不気味な鬼のお面は何ですか?」





亜紀の手には、先程はマグカップだったのが鬼の面に変わっていた



手を止め、亜紀の方へ体を向ける







『それは、あたしだそうだ』


「.........はい?」


『だから、あたしのイメージが鬼なんだと』


「そうではなく、何に使うのですか?」





あたしと亜紀の会話は成り立っていなかったようだ



何に使うかなんて容易に思いつくだろう





『そんなの1つしかねぇだろ』


「殺す時に使うのですか?」


『分かってんなら聞くな』




あたしは再びパソコンに体を向けた


スクロールしていく



そして、やっと見つけだした






玩具をどう遊ぶかを......