確かに、生まれたことには必ず意味がある
それを探すために生きていく
だが、その意味が何だったのかというのは死んでも分からないものだ
知ろうとは思わない
自由に生きていれば、それだけで十分だしな
.........話が逸れてしまった
『鬼が合うというなら、それも貰おう。それと山犬の面も欲しい』
「山犬?狼か?」
『まぁ、どっちも一緒だな。そっちの方はでき次第、連絡くれ』
「あぁ。分かった」
あたしは机の上に置かれた鬼の面を手に取る
鋭い目に大きな下牙
そして何よりも、赤と黒の混ざったような色
まるで血で面を塗ったようだ
悪くない
そう思い不気味に微笑む
「次はお前の番だ」
『あぁ。分かってる』
あたしはMIUNIT(ミニュイ)を殺した経緯を話した
勿論、嘘偽りなんて混ぜない
ただ、話した会話などを省略しただけだ



