再び煙草に火をつけ吸いだした緑は、机に肘を乗せる
「どんなのがいいんだ」
等価交換を受け入れる様だ
交渉成立だな
あたしは緑の前まで歩み寄っていく
『俺に合うやつ』
「じゃあ、これだな」
出てきたのは鬼の面
『何で俺は、実体の持たねぇもんなんだよ』
「世間一般で、お前はいらない存在だ」
『それでも、この世の中が俺を欲している』
人から否定されるのが嫌での、屁理屈なんかじゃない
あたしは神からご加護をもらった神の子なんだ
誰も真似ることも破れることさえできない、才能を与えられ力を発揮するよう定められた
それがどんな形であろうとも
悪魔の子だと言われようが構わない
優れている者を妬んでしまうのは、自分は劣っていると認めている証
人間があたしを嫌おうとも、世の中を作った神が、あたしを欲したんだ
って、中二病っぽいことを思っちゃいない



