零度の華 Ⅱ




再び煙草に火をつけ吸いだした緑は、机に肘を乗せる




「どんなのがいいんだ」




等価交換を受け入れる様だ


交渉成立だな




あたしは緑の前まで歩み寄っていく






『俺に合うやつ』


「じゃあ、これだな」



出てきたのは鬼の面





『何で俺は、実体の持たねぇもんなんだよ』


「世間一般で、お前はいらない存在だ」


『それでも、この世の中が俺を欲している』





人から否定されるのが嫌での、屁理屈なんかじゃない




あたしは神からご加護をもらった神の子なんだ


誰も真似ることも破れることさえできない、才能を与えられ力を発揮するよう定められた




それがどんな形であろうとも




悪魔の子だと言われようが構わない





優れている者を妬んでしまうのは、自分は劣っていると認めている証


人間があたしを嫌おうとも、世の中を作った神が、あたしを欲したんだ




って、中二病っぽいことを思っちゃいない