ライトはどうにかENFER(アンフェール)にあたしを入れたいらしい
裏の世界ではあたしは嫌われてもいるが、ライトのようにあたしを組織に入れようとする者もいる
圧倒的な力を持つあたしが戦力や味方となれば、地位はすぐに上がるだろう
ただの道具に過ぎない
そんなものにあたしがなるわけないだろ
ライトは、他とは違うと言えないが嫌いではない
寧ろ、好きな方だが、もう組織に入る気がない
『さぁ、何か起こるかもな。お前がトップの座に輝くキッカケが。俺は、もうお前達の前に現れることはこの先ないだろう』
意味深な言葉に眉をピクッと動かせたライト
「それは、零(ゼロ)ともあろう君が日本の警察に捕まるってこと?」
捕まる......か
あたしは鼻で笑って見せる
『さぁな。もしかするかもな。まぁ、俺がどうにかなれば情報はすぐ流れる。楽しみに待ってるといいさ』



