ドアを開けた中年男はあたしから離れ、椅子へと座る
中に入る前に会話していたのは合言葉
意味があるのか良く分からないが本人曰く、必要らしい
そして、ここは一言で言えば何でも屋
この薄暗い部屋に飾れているのは沢山の武器
銃や刀にしても、沢山の種類が揃っている
ここに訪れる殆どの奴は、武器屋と勘違いしている
確かにこんだけ武器が並んであれば勘違いしても仕方ないが、実は要望を言えば何でもしてくれる何でも屋だ
でも、それなりの大金は必要になってくるがな
「久しいな」
『そうだな』
【黒刃】と【氷刃】を買い取ったのはここだったりする
「何の用だ」
『緑-リュィ-の顔が見たくなったんだ』
「さっさと帰れ」
『冷てぇーな』
流暢な日本語を話す中国人の緑だ
夜は何でも屋、昼は探偵事務所の社長
2つの顔を持つ



