零度の華 Ⅱ




あたしが画面に出したのはシークライト軍の構成員



顔写真と名前を見ていく


全員の顔と名前を覚えることはできないから、リーダーとその他10人くらいの名前を覚える



それにしても、構成員の数が54人もいるとはな




あたしは背伸びをする




「仕事、今日行くのでしょう?」


『ん?あぁ、任せた』


「羽空は行かないのですか?」


『あぁ。だから、影武者としてよろしくな』




手をヒラヒラとさせて亜紀に目をやる


ニヤリと笑って見せた亜紀は、仕事ができることに嬉しそうだ



あたしはパソコンに入っていたリストを亜紀に見せる





夜になるとあたし達は家を出て、それぞれが向かう場所へと足を進めていった



あたしはシークライト軍が拠点としてる教会へと来ている

事前調査というものだ




古びたこの教会は、昔は沢山の人達が出入りしていたが新しく綺麗な教会が造られたり、神を崇拝する者も信仰する者もいなくなり離れていった