零度の華 Ⅱ


帰ったら、早速調べてみよう


あたしは家に帰る足がどんどん速くなっていった





家に帰り、パソコンでシークライト軍の情報を調べる



キーボードの音が鳴り響いていた中、ガチャリと玄関が開く音が聞こえた






「帰っていたんですね。調べものですか?」


『あぁ、あたしの新しい玩具を見つけたんでな』





笑って見せると亜紀はパソコンを覗いてきた




「シークライト軍、ですか?」


『あぁ』




亜紀はパソコンから遠ざかり台所へと入る




「その集団が何だと言うんですか?」




あたしは再びキーボードを打ち始めながら、亜紀に答えた




『あたしを、零(ゼロ)を信仰する集団だ』


「本当にそんな集団がいたんですね」


『あたしも驚いているよ』




あの時は半信半疑でしかなかったしな





キーボードの打つ手を止め、画面をじっくり見る