『弱っているところに付け込む気か?』
「零(ゼロ)のこんな姿は貴重ですから、何か弱点でも掴めるかと思いまして」
ニッコリ笑顔をあたしに向ける
本気で弱点を掴もうとしていたな
『そう簡単に弱点を見せる程、あたしは甘くない。他の女と一緒にするな』
威圧感を含めた言葉をおいて、あたしは2階へと上がりベットに横になる
色々と疲れただけだ
体を休めれば、忘れていく
そう思い、ゆっくりと目を瞑り眠りについた
目を開けたのは、日が落ち暗闇と空が変化する時刻
まだ少し眠い目を擦りながら、下へと降りていく
亜紀の姿が見受けられない
探そうとはせず、あたしはソファーに身を預けた
はぁ、と1つため息をこぼしたところに携帯電話が鳴る
『チッ。次は誰だよ』
画面を見れば〔ライト〕の文字
早いなと思いながら電話の応答ボタンを押す



