零度の華 Ⅱ


怪我している脚を出して見られるのは疎ましい


あたしは試着を断り、スカートをズボンに替えてもらい会計を済ました





その後は2店舗程、女性服を回ると男性服の店舗を3~4店舗回り買い上げる


買った荷物が多すぎて大変だ



何店舗か全身コーディネートを頼んだせいだ


だが、そのおかげで色々な服を簡単に手に入れることが出来た


勿論、その中には殺しをする時に着る服も纏めて買った


時間が昼を示し、歩き疲れたので休憩がてらに昼食をとることにする




やってきたのはフードコート


平日ということもあってか席は選び放題



あたし達は、店から遠すぎず近すぎぬところへ腰を下ろした





「何を食べますか?」


『何でもいい』


「1番困ります」


『じゃあ聞くな。亜紀が決めろ』


「好き嫌いはありますか?」


『ない』


「分かりました」




亜紀は立ち上がり、あたしの前からいなくなる