殺しの慣れない情報部や研究部まで巻き込み、芸の無い戦法
人数に頼って、殺すような考え方はしないはず
それでは、あたしを殺せないと分かっているはずだ
わざわざ、そんなことやるなんて、殺してくれと言っているようなもの
「俺はお前を殺してしまいたい程、憎んでる。元々、俺はこの世界へ入る気は無かったしな」
『だったら、何故殺らない』
「......できないんだ。俺は、お前のことを好きになっちまったんだから」
そんなこと知っていた
雲雀があたしを女として想っていることなんて
だからといって、あたしが雲雀のことを好きだということはない
そもそも、好きという感情が分からないし必要としてない
邪魔な感情でしかないのだから



