だからと言って、あたしが鯱(オーカ)のことを好きなわけない
命を助けることも有り得ない
『お前が違うって言うなら、そうなんだろ。あたしにはどうでもいいことだ』
「じゃあ、何故、聞いた」
『何となくだ』
鯱(オーカ)は段々息が荒くなり苦しそうだ
それでも抵抗しようと、手を銃に伸ばそうとしていたから、銃を足で蹴り鯱(オーカ)から銃を離した
「チッ」
『まだ、抗うか。諦めろ、お前はここで終わる運命だ』
「死んで、たまる、かよ!」
拳を振るいだした鯱(オーカ)についつい顔がニヤけた
諦めの悪い奴、嫌いではない
『敬意を示そう』
力の入り切ってない拳を避け、短刀で刺殺
残りはあと2人
いや、あと1人だけか
毒蛇(ヴァイパー)は戦闘不能といえる
『怖気ついたか?』
1歩1歩、毒蛇(ヴァイパー)に近づいて行く



