恐ろしいほどに、あの日の情景に当てはまっている。
もしかして、俺の世界が伝わったのか…?
俺の目標は『世界一のピアニストになって、世界中人を音楽の世界に誘い込む』ことだ。
世界中なんてものはまだまだ程遠いけど、
1人でもその世界を見ることが出来たなら、それは俺にとってはすごい進歩だ。
【あの子のことが知りたい】
あの子に俺のピアノの感想を聞いてみたい。あの子の絵をもっと見たい。あの子のことがもっと知りたい。
俺の価値観が崩された瞬間だった。
ピアノのことしか考えず、ピアノのことしか興味のなかった俺が。
この絵を見て、こんなみんなを引き寄せる絵があるんだ、と思った。
そして、こんなすごい絵をかく『美術室の天使』に興味を持ったんだ。
