~それから十年~


西「宇野ちゃんどしたん?
   
  もう宇野ちゃん家ついたよ」


「あれ。どしたんだろ」


帰りの車の中で寝ていた私の頬には、一粒の涙が流れていた。



與「にっしー、宇野ちゃん泣かせたんとちゃう?

  どっか痛い?」


西「え!! まじ?? 宇野ちゃんどしたん?

  大丈夫?」


「あー全然大丈夫。 なんか昔のこと思い出しちゃった。」



西「そっか、ま、ついたよ。

  なんかあったら言えよ?」



「ん。 にっしーありがと。


 じゃ、みんなまた明日! おやすみなさい♪」





もう吹っ切れてたんだけどな・・・



あの頃の私に言ってやりたい。


もう、大丈夫だよ。


今はあんなにも、私のことを気遣ってくれて、


大事にしてくれている仲間がいる。



あなたの選択は間違っていない。