後日…、

「話しがあるから」と言って、私は宮末蒼を誘って都内・某所にあるラウンジへやって来た。
 ここは学生でも利用出来る(しかも学生向けの低料金で。利用するには学生証が必要)ちょっとした憩いの場で、私も雅美と一緒に利用したりしている。

 私と蒼は空いているボックス席に座った。
 すぐさま、蝶ネクタイのウェイターがやって来てオーダーを取る。
 私も蒼もコーヒーとケーキを頼んだ。

 蒼と会うのは久しぶりかも。倉沢雅美と同じ菜の花大学に通っているから、なかなか会えないのだ。

 いつもなら、互いの近況とか学校での話題とかで会話が盛り上がると思うけど今はそんな…悠長な気分ではない。
 私や倉沢雅美と親しい宮末蒼から獲物を頂く。(オオカミか私は?)
 嬉し楽しのラブラブモードをぶち壊してしまうのだ。