いきなりの恋質問に私はすぐに頭の中を整理し始めた。

「まだだったら、紹介してあげてもイイよ」

「今でもやっているんだ? あのサークル」

「もっちろん。だから彼氏を紹介してあげよっか? …って言っているワケ」

 学生専門の親睦サークル会の事だ。
 都内に於いて違う大学の学生同士、パーティとか各種イベント参加を通じて親睦を深めるのが目的である。
 このサークルの活動を通じて異性との出会いが生まれたって言う体験談も少なくなかった。
 雅美もその1人なのだから。

「彼氏はいない…って事じゃないけど」

 雅美は笑いながら言う。

「ハハ! 何それー? やけに中途半端な言い方じゃーん」

「かもねー」

「いるんだね?」

「実はまだ…、ほんの友達程度だから」

「相手はどんな男?」