誰よりもそばに

3年後の冬のこと。
翔ちゃんは高校3年生とっくに大人で、
私はまだまだ子供で。

「ただいまぁ」

あの日、いつものように家に帰るとリビングには
翔ちゃんとお母さんがいた。

「あら、お帰り~」

「結愛、ひさしぶり。」

出会ったときと変わらない、太陽みたいな笑顔で
翔ちゃんは私の名前を呼んだ。

「翔ちゃん、どうしたの?」

「うん、実はね…」