「違う。
 柚花…。
 美海をいじめると…思うんだ。」


私をいじめる?
柚花が?



…柚花に限ってそんな事、
絶対に…絶対にあり得ない───



「…あたしがいじめられるなら
 良いじゃん。
 じゃあ、今日の放課後、
 屋上でね!」



強がってそう言って…。
走って教室に戻った。



お弁当をかばんから取り出したけど、
味気がなくて美味しくないような
気がした。



柚花がいじめる?


柚花に限って
そんな事、
絶対に…


あり得ない───



私、最低だ。
友達の事信用しないと。



…でも…。



愛美と柚花、
どっちを信じればいいのかわからないんだもん…。


第4章:おわり