(じゃあ、どうすれば…?)



(簡単です。
私に近付かなければ良いんです)



視線で人を殺せるたら
私は死んでいるのではないか、と
私は1人で頭を抱えた。



というか、愛美からの
突き刺さるような視線を
受けて、私、実際に
気分が悪い。



……。
言い過ぎたかな?



翼はため息をつきながら筆談を
終わらせた。



(OK)



直後、雨がしとしとと降り出した。
灰色の雲が空一面覆う。



私の心も灰色のおぼろ雲によって
暗くなっていった。



…入学式早々、
友達になにか悪い事をした気分…。



思い込みが強い私は、
愛美が、美海ってウザい、とか
思ってないかな、なんて
気が気じゃなかった。



そりゃ初めて会ったんだから、
そんな事思う人だとは思いたくない。



だけど、あまりにもさっきの
愛美の視線が冷たく突き刺さりすぎて───…。



第2章:おわり