エキストラヒロイン




来栖くんは香水が嫌いっと。

また新たな情報をあたしだけ手に入れてしまった。
そうとは知らず、他の女子は今も来栖くんのために香水をつけなおしているんだろう。


良かれと思って。



「ていうか、いつまでいるつもり?」


「ずっと!」


「ふざけんな。出てけ」


「傍にはいかないから!お願い!」


「……………」



両手を合わせて懇願するあたしに、来栖くんはシカト。


せめて来栖くんをいいよと言わせられる餌があればいいんだけど、何か良い方法がないものか。



「………来栖くんはさ、どんな子がタイプなの?」


「……………」


「今までどんな子と付き合ってきたの?」


「お前に答える義務はない」


「あるよ!好きになってもらわなきゃ困るもん!」


「じゃあ、山田以外ならどんな子でも」


「全否定はなし!」


「…山田うざい」


「そういえば確認してなかったけど、まさかあたしの他に好きな子とかいないよね!?」



あたしとの恋物語に、別の第三者が来栖くんを奪っていったりしないよね!?



「…『いる』って言ったら?」