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ハクはぽりぽりと頬をかいた。

「ふざけないでよ」

わたしは気づくとハクに掴みかかっていた。

「ふざけんないでよ!助けたのは初めてだ?見てただけだ?あなたさっきから何言ってんの?そんなの何も嬉しくない!!

わたし、さっきすごく怖かった。興味本位で、ナンパなんて初めてで、嬉しくて、心地よくて。それだけで、わたしは殺されちゃうんじゃないかって。

それか、死ぬよりもっと辛いーーー女性として最も辛いことをされるんじゃないかって。あなたは、女性のきもちをなんも考えてない!

知らない男達にキスされそうになるのがどれほど怖くて惨めか!!

それで1回助けたくらいで、運命、だ?

わたしはあんたと会ったことが運の尽き!

さっき、俺はあいつらとは違うって言ったわね。間違いよ。あんたもあいつらも一緒!!

いいえ、下手すればあなたのほうが下よ、卑怯者!!」