美人登録制アプリ

あたしたちは足早に裏庭に移動した。


いくらかの生徒達がベンチでおしゃべりをしていたが、あたし達が来るとすぐに退いた。


ベンチに腰掛け、優希にも着席を促す。


そして早速、本題に入ることとした。


「あの、その、『美人登...」


そこではっとして、口をつぐんだ。


そうだ、口外してはいけないんだった。

いや、これではまるで、あたしはあのアプリの被験者になることを決定しているようだが、あくまで念のため、だ。