そっと、ドアに耳を当てる。






涙声の咲織ちゃんの声が聞こえる。






「もう聞いてくれないの?」






「違っ....!!だから.....!」







なんで?






なんで、好きな人を悩ますの?






好きなんでしょ?






腹立つ。






ただただ純粋に腹が立つ。







こっちまで辛くなってくる。






近寄んないで。








困らせないで。








好きに











なんないで!!!






ーガラッッッ






「何言ってんの?!」






「キャッ!......理那ちゃん?」






「理那?」






ーズキッ






胸が痛む。








涙目の咲織ちゃん。






間違いなく辛そうな表情の疾天。






「咲織ちゃんさ!疾天の事好きなんでしょ?!なら、なんで困らすような事を言うの!」






黙り込む2人。






有り得ないこの状況。






私、何出しゃばってんのー!!





「ありがとう。理那。」







悲しそうな笑顔。