「お〜い!珍しい朗報だぞー!」






都村先生が軽く鼻唄を唄いながら入って来る。






「入っていいぞ♪」






綺麗な黒髪をポニーテールにし、パチっとした丸くて大きな瞳に、少し口角の上がった口。






ん?






あいつどっかで......






「たわねぇ...ちょっ疾天、取ってくんない?消しゴム」






「ん?あぁ...」






「許宮(もとみや)高校から転校してきました。登道咲織(とうどうさおり)です。よろしくお願いします。」






ートトンッ







「だ〜...さらに、遠くな...疾天?」






隣で項垂れる太一を他所に俺は、転校生から目が離せなかった。






登道.....咲織.....!!!









【バカッ.....!!私っ......こんなに.........!!


悪い。もう二度と会いたくない。】








「それじゃあ田中の隣ね。」






「はい」






と言って田中の隣に座った。