私は、階段を駆け下りる。
1段踏み外し転げ落ちる。
ーガタッガタタタタタッダンッ
「痛っ〜.....」
「あははは!理那!大丈夫?」
玄関から、心配してくれる姉・由姫(ゆき)
「うん!大丈夫!おかえり!修太(しゅうた)さん、いらっしゃい!」
「ははっ!覚えてくれてたんだ!ありがと!」
京都の大学に通う大学2年の姉。
そして由姫姉の彼氏さん川広(かわひろ)修太さん。
付き合って.....3年半ぐらいって言ってたかな。
羨ましい。
「お〜!いらっしゃい修太君!」
「京都から遠かったでしょ?ゆっくりしていってね!」
居間から、父と母が顔だけ出す。
父と母も公認。
皆が居間に集まる。
そして、温かいお茶を私の前に置いて母が座った。
すると、修太さんが
「あの!!由姫さんを僕にください!」
と、机に頭を下げる。
父と母そして、由姫姉も固まっている。
ドラマみたいと私は感動する。
「えっ.....修君?」
由姫姉が半泣きの声で、隣で頭を下げてる修太さんを見る。
