2番目の私の恋愛事情


「川本先輩、チケットです。」



気づくと随分と前を歩いていた墨染くんが、小走りでこっちへ向かってきた。



「えっ?!いいよ!!自分で払うよ???」



「そういう訳には行かないです。受け取って下さい。」




ズイッと効果音がつきそうなほどの勢いでチケットを差し出してくる墨染くん。


そういえば、葉山くんが1回こうなると説得するのは無理。みたいな事言ってた気がする…。



「あ、ありがとう…。」



申し訳ないと思いつつ、お礼だと思って私は渋々チケットを受け取った。