と、誰かの声がした。
誰だろうと思いながら、声のした方を覗くと、そこには墨染くんが立っていた。
「あ…。すいません。何か見たことある先輩だなって思ったら声が出てしまって…。」
「ううん。大丈夫だよ。墨染くんはどうしたの??誰か待ってるの?」
墨染くんの足元には、もう1人、誰か別の子の荷物が置いてあった。
「はい。葉山と2人して傘忘れて…。あいつ、置き傘あるって言うんで、今教室向かったんですよ。」
なるほど。と1人納得してると、先輩はどうしたんですか。と聞かれた。
「私は委員会の仕事。結構あって大変だったよ〜。」
「それはお疲れ様ですね。」
墨染くんも部活お疲れ様!そう言って歩き出そうとした私は思い出した。
はっ!と思った時にはもう声を掛けていたのだから、仕方ないんだ…亜梨沙よ…!
