「あたし、墨染くんが欲しい!彼女になりたい!!!」


「え?」


「羅姫!手伝って!!」


「え?あ、はい!」



亜梨沙の勢いに負けて、つい返事をしてしまったが、大丈夫だろうか…。

当の本人は私の微妙な返事など気にも留めていないようだった。


と言うか、燃えている。亜梨沙の周りの温度が急激に上昇している…!!



「 はぁ…。大丈夫かな…。」


溜息をつくと、バスケ部の練習に視線を戻す。



最初に感じた胸の高鳴りを静かに隠して。




私、亜梨沙のお手伝い始めます。