キンヨウビノヒミツ


…前橋君、どうしただろう。



さすがに、もう起きたよね?



時計を見ながら知らず知らずのうちに漏れるため息。



電話してみようか。



昨夜、何があったの?って訊いてみようか…思い浮かんだそんなことを頭を振って打ち消した。


何があったって聞いて、取り返しのつかない事してたらホントにどうするの?


…でも、やっちゃった事実は変わらないなら、ちゃんと真実を聞いたほうがいい?


いや、そもそも前橋君はちゃんと同意の上だったの?それともお互いに酔った勢い?


あああ、なんかもういろいろワケわかんないっっ


男の人となんて…2年半ぶりだよ?


ほんとにしちゃったの?


どんなに記憶をたどろうとしても、何一つ思い出せない事がショックで堪らなくて、悶々としたまま貴重な週末が無益に過ぎ去っていった。