もぞっと傍らの前橋君が動く気配がしたので視線を向けると、長い腕が伸びてきて私の頭をくしゃりと撫でる。
「おはよ」
「…お…おはよう」
寝起きの少し掠れた、色っぽくすら感じてしまう声と、わずかに細められた瞳に思いがけずに心臓が跳ねる。
何から聞いたら良いのか頭の中をいろんな疑問が巡る私をみて、前橋君がクスリと笑う。
「また、覚えてねーの?」
2週も連続で記憶をなくすなんて初めての事でなんて返事をして良いの判らずに視線を泳がせてしまう。
「井上、こんなんでよく今まで平穏に生きてこれたよな」
「…えと、その…今までこんな事無かったんだけど…」
どうしてこんな事に。
「まぁ、2軒目で飲んだカクテル、きつかったみたいだからそれでかな」
ふっと苦笑混じりに笑って言われた一言で、鮮やかな色のカクテルが脳裏をよぎる。
綺麗な紅で薔薇の花が添えられていたパッと見可愛い外見だったクセに、薔薇の香りを纏ったアルコールがなかなかの威力だった気がする。
「…アイツの仕業か…」
思わず漏らしてしまった私の言葉に、前橋君が喉を鳴らして笑う。
「井上、俺居ないトコで酒飲むの、禁止な」
「え?」
内容が良く理解できない言葉に思わず聞き返していた。
「おはよ」
「…お…おはよう」
寝起きの少し掠れた、色っぽくすら感じてしまう声と、わずかに細められた瞳に思いがけずに心臓が跳ねる。
何から聞いたら良いのか頭の中をいろんな疑問が巡る私をみて、前橋君がクスリと笑う。
「また、覚えてねーの?」
2週も連続で記憶をなくすなんて初めての事でなんて返事をして良いの判らずに視線を泳がせてしまう。
「井上、こんなんでよく今まで平穏に生きてこれたよな」
「…えと、その…今までこんな事無かったんだけど…」
どうしてこんな事に。
「まぁ、2軒目で飲んだカクテル、きつかったみたいだからそれでかな」
ふっと苦笑混じりに笑って言われた一言で、鮮やかな色のカクテルが脳裏をよぎる。
綺麗な紅で薔薇の花が添えられていたパッと見可愛い外見だったクセに、薔薇の香りを纏ったアルコールがなかなかの威力だった気がする。
「…アイツの仕業か…」
思わず漏らしてしまった私の言葉に、前橋君が喉を鳴らして笑う。
「井上、俺居ないトコで酒飲むの、禁止な」
「え?」
内容が良く理解できない言葉に思わず聞き返していた。

