キンヨウビノヒミツ

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肌に触れる、張りがあって、柔らかくて、軽い掛け布団の感触。


確かに香る、男の人の匂い。


私、この人の匂い、嫌いじゃない…って言うか好き。


あったかくてなんか、安心する。


そう思いながら目を開けて、絶句した。


私の目の前にある、寝顔。


見るのは初めてじゃない。


1週間前も見た。


…っていうか、私なんでまた前橋君と一緒に寝てるの?!


勢い良く跳ね起きて、部屋を見回して気がついた。


…ここ、ホテルとかじゃないし。


ちょっと散らかっている部屋、黒や青のものが多い紛れも無く男の人の部屋っぽい雰囲気っていうか、ほぼ確実に前橋君の家だよね?


これ…これ、今度こそやっちゃったんじゃないの?!


恐る恐る自分の身体を見下ろすと、一応着ている。


男物のTシャツを。


…わかんないよ。


先週もだけど、こういう微妙な着用具合ってどういう状況なのか余計にわかんないよ。


なんかで貸してもらったの?


それとも、事後に借りたの?


ねぇ、どっち?!