大好きだった先生は今日も私を起こす






変わらず今もハンナのことを聞かれる毎日。







「佐田さん、もうすぐ10月ですね」




気づけばハンナ達が卒業してから四ヶ月。



夏に近づいていた。






10月、それは、ハンナの二十歳の誕生月






「ハンナちゃんも二十歳になりますね、先生」



先生方が笑いかける。




「そういえばハンナが、先生方とご飯行きたいとおっしゃってました」



「おお!二十歳になるし、お酒でも行こうか!」



「喜ぶと思います」




そう、気がつけばハンナと過ごすようになってからも四ヶ月が経っていた。





今日まで、いろんなことがあったな。