大好きだった先生は今日も私を起こす







それは、2月あたりの話。







いつもの時間より遅く先生方と食堂へ向かった






ガラガラ...





「オムライスひとつ」




そう言って空いてる席を探すと
ハンナがひとりぽつんと座っていた。





あいつ今日1人なんだ。




「佐田さん、こっち」



俺を呼ぶ先生の方へ向かった。
ハンナとは真逆の席。





元気なさそうに見えるな...
なんかあったかな






ご飯を食べるがハンナが気になって集中できずにいた時






「せーんせっ」



「お、ハンナちゃんおはよう」



「おはようございます」




ハンナが俺の隣へ座ってきた。






「もうすぐ私卒業しちゃうよ〜?」




そんなこと笑いながら言うハンナに先生が



「そうだなぁ、はやいですね。」



「はやいよ〜!佐田先生は!さみしい?」



「うるさいのがいなくなって嬉しい」



「もう〜〜!!!帰る!!」





そう拗ねるハンナを見た時
先生は気づいたそう。






「ハンナちゃん、卒業後が楽しみだね」



俺とハンナに笑いかける先生の意味があの時はわからなかったが
今やっとわかった。







「佐田さんも、嫌な気してませんでしたもんね〜」




職員室に笑い声が響く。