大好きだった先生は今日も私を起こす







真っ暗な体育館の中ハンナを探した。





「あ、佐田!なにしてんの?」



俺のクラスの生徒が喋り掛けてきた
まさか、ハンナを探してるなんて言えるはずもない




「いや...見たくて」



「ははは、1人で?」



「まあな」



話しながらハンナを探した。




「そろそろ始まるよ?座れば?」



「...お、おう」




いない、どこにもいない。
怒って帰っちゃったか?





そう思った時、




「ハ〜ンナ〜!」



ハンナを呼ぶ声が聞こえた




ここにいるんだ!
そう思い周りを見渡すと、
体育館の一番後ろに座っていた。






安心した俺は早歩きでハンナの元へ。





でも、ハンナの友達のウコ達もいるし
なんて言おうか考えながら後ろに座ると
ハンナが勢いよく振り向いた。





「先生!!!!」




その笑顔、ずっと大好きだった。