「今日、ハンナちゃん来てますね、先生」




職員室に戻るとやはりザワザワしていた。




でもなぜか、一度も嫌な気はしなかった。






「今日はお泊まりですか?」



「待ってるんじゃないの〜?一緒に帰ってあげなよ」



「卒業したんだから、堂々としてよくないですか?」



普通なら怒られてしまうのかもしれない。






でも、誰もが応援してくれている。







「卒業したばっかりなのになぜか大人っぽく見えますね。懐かしいなあ、佐田先生のことずっと追いかけてたもんね、ハンナちゃん」






そう、ハンナは、ずっと俺のそばにいた。