僕には、親がいない。

 いや、正確にはいるが。彼らにとっての僕はただの道具。
 自分という主役をひきたたせる、アクセサリー。

 それを悲しいと思ったことはない。
 だってそれが、僕の『あたりまえ』だったから。

僕は、赤が好き。

 きれいに散る時が好き

僕には、感情がない
 
 必要ではないから
 僕にとっては、邪魔なだけ、持っていたら『仕事』ができなくなるから。








       真っ赤な『華』を散らせるのが仕事だから