7月も終わるころ明日にせまった夏休みのため
終業式に来ていた

LHRも簡単な注意をされただけで
いつもより早く終了した。
私も帰ろうとしたとき先生が声をかけてきた
「霜月ーこれ職員室に持って行ってくれ」
「はーい」
中途半端な反応を返すが教卓に乗ったノートの量を見てすかさずヘルプを求める
「美咲、由実、手伝っだ...」
「朱里ファイト!」
ピッタリと息の合った声援がやりたくないと言っている
「...行ってきます」
そうして見た目通りの重さに手をしびれさせながら無事にノートを持って行った。

戻ってみると教室には誰もいなくて
生ぬるい風が体温をあげるのが分かる
「あっつーい
って窓開いてるじゃん」
大きな独り言を言いながら窓を閉めていく
「あっ」
最後の窓を閉めようとしたときに空を見る

 カシャッ
シャッターをきる音が響く
撮った写真を確認するときれいな入道雲が
液晶に映っていた
「完璧!」
満足げに見ていると誰かの影が視界に入る
「...隼人くん」
み、見られてた
全身から変な汗が出てくる