秀吉殿はすぐに先程の案を提案した。

「さすがは秀吉!お主はやはり切れ者じゃのぉ。」

徳川殿が秀吉殿の案に感銘を受け、絶賛している。

「いえ、この案は半分はそれがしで、半分は半兵衛の案にございます。」

「ははっ夫婦の案ということか。」

「まだ夫婦ではありませぬ。」

そのやり取りを佐々成政殿が恨めしそうな顔で秀吉殿を見ている。そういえば今では秀吉殿に出世を抜かれていたなと思い出す。
徳川殿や大殿に可愛がられている秀吉殿が憎いのだろうな。